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リコーXR-Sをレストアし太陽充電池を入れる [カメラ修理]

リコーXR-Sは、ペンタ部のソーラーパネルで専用充電池に充電して、電池切れをなくすという、ほかにはない特徴を持ったAE一眼レフです。リコーXRソーラーというマニュアル機もありますが、こちらは露出計の電源をソーラーパネルからダイレクトに得る電池不要のメカニカルシャッターの機種です。
どちらも、かなりレアな機種ですが、最近、YオクでリコーXR-Sジャンク品をゲットしました。
DSCN5935.JPG
状態は、巻き上げレバーがぐらぐらで、ミラーアップ、シャッター不動でした。ぼろぼろのケースと50mmF2のレンズが付属しており送料込みで3Kでした。リケノン50mmレンズはプラ製の後期型ですが、カビなしの正常作動品でした。巻き上げレバーがぐらぐらしていたのは、レバーの覆いカバー取付ねじが緩んでいただけでした。
専用の充電池はとっくに寿命を迎えて(5年くらいの寿命だったようです)付属しておらず、LR44二個を詰めてみたところ露出計は生きているようです。
下カバーを開けてジャムっているレバー(矢印)を動かしてみると(XR-7で同様の処置でシャッターが復活したという先例があります。硬化したダンパーの破片が詰まったりするようです)ミラーが下りて、巻き上げができるようになりました。
DSCN5957_RP.jpg
しかし、シャッターが動きません。何度か巻き上げては、例のレバーを動かすを繰り返していると、シャッターが切れるようになりました。幾度かシャッターを動作させていると、スムーズに動くようになり、さらに空シャッターを切っていると、ミラーアップすることもなく軽快に作動しています。1秒から1/1000のシャッターが開いていることを確認しました。オートの露出も大体あっているようです。フィルムカウンターが不動なので、トップカバーを開けてみると、硬化したダンパーの破片と思われる異物が詰まっていました。カウンター円盤上の塊がそれです。これを除去するとカウンターは正常に動くようになりました。
DSCN5965_R.JPG
これでめでたく復活としてしまっては、比較的よく見かけるリコーXR-7と見かけ以外はなにも変わらない状態です。
この機種のアイデンティティーはソーラーパネルで充電できることです。しかし純正の電池はとっくにディスコンです。
自転車のバックライト用に、ブリヂストン BRIDGESTONE GP40BVH ソーラーテール用充電池というLR44と同じ形のボタン電池型の太陽光充電池があります。これが、XR-Sにつかえれば、唯一の太陽光充電ができるAE一眼レフがよみがえるのではないかと考えてこのカメラをゲットしたのでした。カメラが復活したので、このボタン型充電池を注文。ヨドバシで314円×2送料無料でした。
DSCN5967_R.JPG
到着した状態で、これを使用してみたところ、NiCad電池なので、定格電圧は低めですが、ローバッテリー表示が出るものの、カメラは正常に動作することがわかりました。
これを充電池として利用するためにはもう一工夫、電池室の側壁にあるスイッチを電池が押し込む状態としなければなりません。図のような、横腹に突起のある電池ホルダーをつくって挿入してみました。プラスチックの外装にカッターで削ったつまようじを瞬間接着剤で張り付け、ステンレステープで補強したものです。
DSCN5966_R.JPG
晴れた日の屋外に一日放置しておいたところ、ローバッテリー表示は消えてきちんと充電されていることが確認できました(*^^*)。どれぐらいの間隔で日光浴させてやればいいのか、その塩梅の把握が今後の課題です。
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