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Meade 5 element PL 26mmのカビ取りをする [接眼鏡 アイピース]

CATさんの正月10%オフでタカハシHior3mmを注文するついでに、送料がもったいないので、やはりカビありのMeade 5 element PL 26mmも注文しました。別に、カビあり品が好きなわけではなく、カビあり品の値段が好きなだけです(*^^*)。
このレンズは、ご覧のように巨大なレンズで、のぞいてみると、内部のレンズ周辺に菌枝状のカビがありました。あまり見え味には関係なさそうでしたが、HiOr3mmの分解に道具を出してきたところなので、ついでに分解することにしました。
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どこにもカニ目リングが見えないのでちょっと戸惑いましたが、バレル先端を強く回すと分解できました。バレルのねじで、3群5枚の内部レンズすべてを、スペーサーとともに固定してある構造でした。向きを間違えないように取り出して、チェック。カビは対物レンズ側第1レンズと中間のレンズにあり、カビキラーと消毒用エタノールで除去できました。
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タカハシHiOr3mmと比べると、部品点数も少なく、おおざっぱな感じです。

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タカハシHiOr3mmのカビ取りをする [接眼鏡 アイピース]

60mmED F5屈折用に、焦点距離の短いアイピースがほしくなりました。付属品のバーローレンズは、長大でバランスが悪いので却下。
CATさんで、カビありタカハシHiOr3mmを見つけました。年始特売で10%オフということで注文しました。
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かなりカビでくもっています。
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暗視野照明装置を付けられる、ガイドアイピースのようです。カビは、先端のスマイスレンズ系にあるようです。
ということで分解開始。まず、先端からレンズを1枚外すと、2枚合わせの凹レンズでした。このレンズにはカビはなく、この内側のレンズにあるようです。そこで、接眼部を外し、レチクル板を外します。
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すると、スマイスレンズ後群を拭くことができました。結構カビがひどかったので、カビキラーと消毒用エタノールを使用し、きれいになりました。レチクル板は不要なので、除去。さらに接眼側のレンズも分解清掃します。DSCN5018_R.JPG
視野レンズは、3枚合わせアッベ式でした。
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かなり透明度が回復しています。
小さなレンズばかりで気は使いますが、カメラレンズ分解清掃の経験があれば、何とかなる作業でした。

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アイピースを同焦点化する [接眼鏡 アイピース]

はずれC8は、ピント合わせの際のミラーシフトが大きく(こういうところもはずれなわけですが)、400倍の視野から対象が飛び出してしまうほどです。対策としては、ミラーシフトを軽減するべく本体に手を加えるか、接眼部を外付けするか、ピント合わせをしないで済むようにするかのどれかだと思います。
ほかの鏡筒で使用することもあるので、焦点位置が異なる雑多な出自のベランダ用アイピース群の使い勝手改善のためにも、手軽にできそうなアイピースの同焦点化を考えました。焦点位置調節リングも発売されていますが、少々高価なので、当方のベランダ用ラインアップには豪華すぎる気がします。そこで使えそうなものはないかと探してみたところ、ありました。内径32mmのキーリングです。ヨドバシ.comで一個80円、注文翌日には到着しました。
これをアイピースのバレルにあてがってみたところかなりフィットします。実際に昼間の遠景をのぞきながら、リング位置を調整します。若干の誤差を埋めるためにアルミテープを巻き(だいたい一巻きで済みました)、さらにアルミテープとリングの間に瞬間接着剤を流し込んで固定しました。アイピース本体に接着剤がつかないように注意すれば、アイピース本体は無加工で済みますので、原状復帰も簡単です。
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焦点位置の違いがリングの厚み以下のものもありますが、この場合はアルミテープよりも強度のある、ステンレステープを細く切ってピントを確認しながらアイピースのバレルに巻き付け焦点位置の調整をしました。こうすることで大きなピント合わせをしなくて済むようになり、ミラーシフトがあまり気にならなくなりました。
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同様に、24.5㎜のラインアップ用にも内径25㎜のキーリングを使って同焦点化を試みましたが出来上がりは満足のゆくものでした。500円以内の投資と数十分間の作業ですが、アイピースの使い勝手が大きく改善しました。
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日本光学 O-7mmとH-12.5mm [接眼鏡 アイピース]

Yオクで、日本光学(まだニコンになっていない時代)のO-7mmと H-12.5mmを、S様から譲っていただきました。
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「レンズに黴が酷いのでジャンク出品です。実視でも白とびの曇りがあります。上級者の方でも黴は取れないと思います。黴だらけと言った方が良さそうです。超希少ですのでニコンのコレクションやニコン独自の変形プローゼルのオルソスコピックを分解してみたい興味のある方の入札をお待ちいたします。」「 φ24,5mm(ツァイスサイズ)ニコン6,5cmおよび5cm天体望遠鏡用接眼レンズの付属品です。当時は2、5インチおよび2インチ天体望遠鏡用接眼鏡といっていたと思います。出品のものがどちらのものかは分かりません。当時ニコンはオルソスコピックでなく正式にオルソーと言っていました。」
「 このニコンマークはとても珍しく、コレクションとしての出品狙いですので性能を求める方はご遠慮ください。なにしろ65年前!の昭和25年発売ですので。」とのことでした。
とりあえず実用アイピースは結構な数を所有しているし、曇ったレンズに心の広い(o^皿^o)別の言い方をすれば鈍感な当方は、出品者のご意向に沿った入札者であろうと自己判断して入札、無事落札しました。
さて届いたアイピースは、さすがに往年の日本光学だけの事はあり、丁寧な作りの品でした。とくにH-12.5mmは、ハイゲンと名乗っていてもMHであるという、さすがに日本光学という製品でした。この逆の、MHといいながら対物側が平凸レンズの製品や、ハイゲンといいながら対物側が両凸レンズである製品に多く親しんでいた底辺天文少年だった小生は、この日本光学の姿勢に感動してしまいました (^‐^)。
S様に、うかがったところでは、H-40mmがケルナーであった時代もあったそうです。
この二つのアイピースは、分解も容易で、とてもメンテしやすく、「分解清掃がしやすいのがきちんと作られた製品である(木辺さんか星野さんか富田さんの本に書いてあったと記憶していますが)」と書いてあった通りの、往時の製品でした。
こちらがO-7mmで、4つの部品に分解できます。
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こちらはH-12.5mmです。やはり4つの部品に分解できます。
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さて清掃です。アルコールやレンズクリーナーで拭いてみましたが、やはり、きれいになりません。そこで、曇ったレンズ(昔のCanon 50/1.8Lなど、これはたいてい頑固に曇っています)を分解清掃した経験から、自動車のフロントガラスの油膜とりキイロビン(セリウムが入っています)と油膜ヤニとりクロス(新品です)で軽く磨いてみました。
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やわらかいガラスが使われている可能性もあるかと思い、少しずつ丁寧に磨いてゆきます。レンズの曲率が変わるほどの研磨はしませんが、少々の作業後に、表面のカビがとれました。コーティングがカビに食われていて、カビ痕が残りましたが、当方の凡眼的には十分許容範囲の透過度に回復しました\(*^▽^*)/。
さて、実視です。VMC20cmにつけて、ビクセンのOr7mm(24.5mmサイズ、ほぼデッドストック状態)と比べてみました。月面を観測したときの光の散乱の度合いは、同じ程度に思われました。恒星を眺めてみると、焦点内外像で、ビクセンはわずかに赤や青の色を感じましたが、日本光学は、まったく色を感じませんでした。焦点像では、違いはわかりませんでした。
H-12.5mmでものぞいてみましたが、レンズの構成枚数が少ないので、すっきりとした見え味です。色収差もあまり気になりません。アイレリーフが短く、のぞきにくいことはありますが、あまり高倍率にならないこともあり、十分実用になるようです。
この2つは、実用品ばかりの当方のアイピースの中で、ビンテージ感のある、お宝アイピースになりました。
手元にある、昔のNikon製品と比べてみました。Nikon S2にはこのような日本光学マークがありましたが、
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Nikon Fにはもうデザインされたロゴマークはありません。
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この二つのアイピースは、Nikon S2よりも古いもののようです。

ベランダ用接眼鏡 [接眼鏡 アイピース]

現在、主力の20cm屈折、udo20号のアイピースは、Televueの、PL8,11,15,20,25mmと、ビクセンLV4,5,6,10,20mm、Meade UW4.7 mm、PL40mmを使っています。良像範囲が狭い光学系、貧弱な接眼部、そして赤道儀での使用という条件なので、大きくて高価なワイドタイプの接眼鏡や、2インチアイピースは使っていません。これが1軍アイピースです。
さて、2軍、ベランダ用接眼鏡ラインアップの話題です。シーイングの悪い日に、わざわざドームまでアイピースを取りに行くのも面倒なので(なまけものです、はい(^^;ゞ)、ベランダ観望用に自然にできあがってしまったシリーズです。
はじめは、ロンキーテスト用のフィルムを入れるジャンクアイピースを探していたものの、アメリカンサイズは入手できず、それなら安く売っているアイピースを犠牲にしてと思って手に入れたり(使用してみるときちんと使えるので、もったいなくなりそのまま使用)、おまけで貰ったりしたものがそろった結果です。
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写真左から
1. Meade PL 5mm(シリーズ3000、よくみかけるシリーズ4000の下のグレードでしょうか)、980円でした。アイリリーフはとても短く、眼の位置をずらさないと一度に全視野を見渡せないほど覗きにくいですが、中心部はきちんと見えるアイピースです。
2. Bosma PL 10mm 1100円(これだけシリーズ完成のためYオクで購入)
3. ビクセンPL15mm 1500円(アウトレット品)視野の縁がぼけるのが不快だが、見え方に支障なし。
4. Kenko PL 20mm 1000円(アウトレット品)普通によく見える。
5. ビクセン K25mm 特売セールのおまけで貰った。普通によく見える。
いずれも、よく見えなかったらロンキーアイピースになるところでしたが、期待に反して普通によく見えるので命拾いして、いまではMizar 127mmのよい相棒です。
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お菓子の缶にいれて持ち運んでいます。上の列いちばん左は、誠報社オリジナル25.4mmサイズのOr4mmで(20年以上前のもの)、31.4-36.4アダプターに押し込んで31.4化して使用しています)

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