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マミヤフレックスをレストアする [カメラ修理]

とあるHオフのジャンク箱の中に、珍しく2眼レフがあったのでとりあえずゲット。1.08Kでした。銘板を見るとMAMIYAFLEXとあります。ぱっと見、シャッターがどこにあるかがわからない作りで、ローライコードコピーではなさそうです。巻き上げノブは緩んでグラグラで、ファインダーフード以外のすべての可動部が固着している個体でしたが、レンズを含め外観はわりときれいでした。
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さて分解です。定石通り、前面の貼り革をはがし、レンズボードの飾り板を外し、レンズボードを本体から分離します。
DSCN4764_R.JPG
レンズ分解して清掃してみると比較的傷も少なく、清掃でクリアになりました。レンズボードを取り外した状態で観察すると、シャッターをチャージすると思われるレバーが下から生えていますが、固着してびくともしません。シャッター単独では、各速度とも良好に動作しました。となると、問題は巻き上げ機構とシャッターチャージ機構にあるようです。
フォーカシングノブと、フィルム巻き上げノブを外し、側板を外します。あちこちでグリスが固着していたため、ジッポーオイルで清掃しました。部品の変形破損はなさそうでしたが、まだ各部分の動きを把握できていないので、ギアの連動機構を確認しながら、各部分の清掃を繰り返します。すると、ノブ巻き上げながら、セルフコッキング式であることがわかりました。一見、ローライコードコピーのようでありながら、じつはセルフコッキング式であるという独特な構造です。のちにマミヤフレックスCシリーズを作る会社だけあって、このころから独特な凝った作りの製品を送り出していたようです。
機構が複雑な分、各部の固着には弱く、そのためジャンク箱経由で当方のもとにやってくるめぐりあわせとなりました。各ギアやフィルムカウンター、レバーの動きを観察しながら、清掃、動作確認することで本来の動きが復活しました。
DSCN4802_R.JPG
組み立ては、特に問題なく終了。無限遠と最短距離でピントをチェックし、わずかに前ピンに調整しました。後でネットで調べてみるとMamiyaflex オートマットB型のようです。
これが完成した姿です。
DSCN4805_R.JPG
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