SSブログ

Zeiss Deltrintem 8×30ジャンク品を買う [双眼鏡]

Zeiss Deltrintem 8×30ジャンク品(光軸不良)をYオクでゲットしました(8K)。
DSCN4928_R.JPG
Zeiss様でもジャンクなら、身近だと錯覚しての購入です(*^^*)。光軸がずれており、物が二重に見えるという代物です。届いた双眼鏡は、レンズはきれいですが、やはり光軸が大きくずれており、目に力を入れても全く一つに見えない状態でした。また、左目側で像の倒れが発生しており、プリズムの位置調整も必要でした。エキセンリングの調整で済むかも、という当初の甘い期待は軽くいなされたのでした。
双眼鏡の光軸調整は、yamacaさんの星を見る道具の工房に優れた解説があります。紹介されている平行器は、光軸の定量的な調整に必須です。当方も、以前、このページを参考に平行器を自作していましたのでZeiss様相手でもなんとかなるだろうと考えていたわけです。
さて、分解です。ポロプリズム部を露出するために、対物レンズをねじって外し、対物側のボディカバーを外します。接眼レンズ側の陣笠を外します。さらに接眼レンズを外しますが、ピント調整ダイアルの位置をテープで固定し、オリジナルの繰り出し位置をキープします。つぎに、接眼筒をねじって外します。このとき接眼筒をゆがめてしまうと接眼レンズが収められなくなる完全ジャンクになるので注意深く外します。Zeissは工作精度が高いので、特に注意が必要です。
DSCN4909_R.JPG
DSCN4912_R.JPG
像の倒れは、yamacaさんの、スケールを両眼で見る方法で調整しました。左目対物側のプリズムがずれて像の倒れを引き起こしていたことがわかったので、プリズム抑えを緩めて位置を調整し、左右の目で見て像の倒れが、均等になるように調整できました。
元の状態に組み立てて対物レンズの光軸を合わせます。この時、自作平行器を9mm厚ベニヤ板に固定して、カメラ用三脚に載せられる図のような光軸修正プラットフォームを作ってみました。
DSCN4906_R.JPG
DSCN4915_R.JPG
平行器は視野が狭いので、いちいち双眼鏡にあてて光軸を合わせるのはかなり面倒だからです。ベニヤ板の大きさは、ホームセンターで売っていた端材そのままで、特に意味はありませんが、大きいので、80mmクラスの双眼鏡でも載せられます。100mm双眼鏡も載りそうですが、三脚雲台との固定部がやわなので補強が必要です。双眼鏡の固定は、大きく上方に向けることはないので、太い輪ゴムで十分です。
光軸修正プラットフォームの効果は絶大で、エキセンリングを1回転して像の移動を把握すると比較的容易に光軸を追い込むことができます。
DSCN4914_R.JPG
図のような、遠くの山頂の鉄塔各部分の角距離を、スケール入り軍用双眼鏡(ロシア製)を使って見当をつけておきます。この鉄塔を基準にして、上下左右の視野のずれを判定します。光軸修正プラットフォームのおかげで、短時間で光軸を満足できるレベルまで追い込むことができました。正式には、目幅60mmと70mmで合わせるようですが、ほかの人がこの双眼鏡をのぞくことはあまりなさそうだし、目幅60mm(かなり狭い)70mm(かなり広い)の極端な顔つきの知人も思い当たらないので、自分用に65mmで合わせることにしました。
このDeltrintemは一部樹脂パーツが使われており、品質が低下しつつあった1970年代初め頃の製品と思われますが、明るくクリアな見え味で、Zeissらしさは十分維持されていると思います。Zeiss型ポロプリズム双眼鏡は、メンテしやすく、長く使える良い製品です。

nice!(0)  コメント(0) 

井戸ポンプを交換する [山小屋]

山小屋の井戸ポンプが故障しました。初めは、水漏れの程度も軽く、コネクター部分のシーリングの劣化だろうと軽く考えていたのですが、漏水が止まらず、ついには噴出するようになってしまいました。調べてみると、シーリングのへたりなどではなく、部品の破損でした(´_`)。小屋創建当時からの井戸ポンプで、とっくに廃番で、交換部品などあるはずもなし、交換しかありません。ポンプの値段を調べてみると、ネットで検索した安いもので4万円から、さらにプロにお願いすると、人件費こみで軽く10万円オーバーとなりそうです。せいぜい天気の良い休日にしか使わない設備なのに高すぎます。ということで、DIYすることを決心。あらためて井戸ポンプをネットで検索すると、Yahooショッピングで、「電動井戸ポンプ,小型ハイパワー,自動給水,給水深8m,100V50/60Hz【送料無料】【即納】12800円」というのが見つかりました。Yオクでも出品があるようです。
DSCN4900_R.JPG
あまりにも安いので、いぶかしく思い、購入者のレビューを見てみると、中国製で、取扱説明書はなし、接続する方向がわからず戸惑ったが、接続できれば十分使用できると書かれていました。交換作業が手に余って、新品なのに不用品(°_°;)をいきなり抱え込みかねないという不安はありましたが、この値段なら、使用できなくてもダメージは何とか許容範囲だし、DIYできないとわかったら、あきらめてプロに頼めばよい、と思い切り、注文しました。
新旧のポンプでは、吸水側と吐出側の位置関係が違うので、塩ビパイプの工作が必要です。塩ビパイプの接続法など丁寧に説明してあるサイトを参照しつつ頭の中で完成予想図を思い描き、手順をシュミレート、必要と思われる接続用の塩ビ管、エルボー、継ぎ手、接着剤、止水テープなどを購入しました。700円ほど。
このポンプにはスイッチや調節部分はなく、コンセントを差し込めば始動、使わないときはコンセントを抜くという潔い機械でした。吸水側と吐出側の判別は、ファンの回転方向が本体に刻まれているので、理解したつもりでした。そのときは。
休日には雨が降ることが多く、やっと作業できそうな天候になったある日、山小屋に向かいます。古いポンプを取り除き、
DSCN4896_R.JPG
DSCN4898_R.JPG
新しいポンプを据え付け、吸水側、吐水側に購入してきたパイプ、継ぎ手などで配管を終了。
DSCN4901_R.JPG
確認しながら慎重に作業した(つもり)ので所要時間は2時間ほどでした。接着剤が乾くのを待って、スイッチオン。元気にポンプは回り始めました。しかし、水は汲み上げられず….。呼び水が必要かと思い注入するもダメ。DIY失敗かと暗い気持ちになりながら、あらためてポンプ本体を確認すると、ファンの回転方向の下に水の向きを示すと思われる→を発見しました。逆接続か、やってしまった_| ̄|○。でもまだ打つ手のある不都合なので気を取り直します。
これまでも、一度でスムーズに物事が進むという経験には、あまり恵まれなかった人生なので、注意力がないのは十分自覚しているし、さいわい不注意という試練にめげない我慢強さ(鈍感さともいう)も持ち合わせているので、気を取り直して、片道10㎞ほどはなれたコメリにむかい、改めて部品を購入しました。
DSCN4904_R.JPG
一度実習しているので、再施行は順調に進み、1時間もかからず接続作業を終了しました。明らかにスキルアップしていると、やや苦い自己満足。一度目の失敗を糧にして経験値がアップしたと思うことにします。失敗時の写真とポンプの向きがさかさまになっています。
コンセントを差し込むと、ウィーンという元気な音とともに、吸水開始。蛇口をひねるとポンプが回って水が出る、当たり前の事ですが、はじめて水が出たときは少々感動しました。費用は1万4000円ほどでした。

nice!(0)  コメント(1) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。