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ライカⅢfセルフタイマー付きのレストア(2) [カメラ修理]

2.シャッターユニット前板を外す
前板固定ねじには長短があるので、きちんと記録しておきます。セルフタイマーユニットも取り外します。
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前板を外すと、向かって左側とした側の遮光版を外すことができます。先後幕のスプリングドラムを覆っている遮光版はまだ外せません。この遮光版は、距離計、後幕とスローガバナーを連結するギアを外さないと取り出せないので、もう少し先の過程になります。
下側の遮光版を取り外したら、スローガバナーを外します。取り付けねじには長短があるので、記録しておきます。また、後ほど、後幕スプリングドラムとスローガバナーを連結、駆動するカム付きギアも取り外しますが、スローガバナーとの接触の状態、シャッターの状態とギアの位相を忘れずに記録しておきます。
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スローガバナーはジッポーオイル漬けにして、何度も動作させ洗浄します。細かい金属くずが出てきました。

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ライカⅢfセルフタイマー付きのレストア(1) [カメラ修理]

これまで、FED、Nicca、ヤシカとバルナックタイプのシャッター幕交換の経験を積んできたのには、ある目的がありました。シャッター幕が行方不明になって不動になり、お店のディスプレイに使われていたというライカⅢfセルフタイマー付きを、数年前に手に入れていたからです。ファインダーは結構クリアで、二重像もやや薄いものの十分視認できるレベルで、表面の油分+ほこりの被膜を丁寧に清掃してみたところ、あたりはなく、スレも少ない、かなり程度が良いものであることがわかりました。このカメラのレストアをするために必要な経験値を獲得するべく、これまで修業を積んできたのです(少々肩に力の入った説明で恐縮です(*^^*))。
おりしも平成から令和に代わって長い連休になりました。この機会に取りかからないと、次はいつになるかわからない、と自分を奮い立たせ、ライカⅢfセルフタイマー付きのレストアにチャレンジしました。まず必要なのは、十分な情報です。さいわいライカⅢfの分解レストアの情報は結構ネット上に見つけることができます。とは言っても実際の過程では何らかの困難はつきものですので、十分に時間をかけて丁寧に記録をとりながら進行しました。備忘録もかねて逐次的に記述します。
1.ボディシェルをはずす。
この過程で、硬化したグルタペッカはパリパリの小片になってしまい、ジグソーパズルのレベル以下に細片化してしまいました。(/□\*)。
4本のネジを外し、マウントを外します。スペーサーはありません。
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セルフタイマーはチャージの状態をキープして分解します。ねじ3本とカムがあります。分解の際は特に問題ありませんが、組み立ての際にチャージした状態が必要です。
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軍艦部のねじ5本を外します。
マウント金具下の埋め込みの黒いビスを外します。このビスは、メインドラム側と下側の遮光版を固定しています。
ボディシェル前面のネジ2本を外すと、ボディシェルを分離できます。

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