SSブログ

Zeiss telementor の対物レンズを清掃する [天体望遠鏡]

先日,相場よりかなり安く手に入れたZeiss telementor鏡筒は、約50年分(製造時のゆるみ止めが対物レンズセルに残っていたので、分解歴はないと思います)の汚れがレンズに付着しており、接眼部から長い棒の先につけた布で清掃をして、かなり汚れが取れたとはいえ、やはり汚れくもりが気になる状態でした。何とかして対物レンズセルを外そうと、鏡筒を温めたり、 CRC 556を流し込んだり、ベンジンを流し込んだり、プラスチックハンマーでレンズセル周囲の鏡筒に打撃を加えたりと色々試しましたが、全く緩みません。ほぼ分解不可能と思って諦めていたのですが、接眼ヘリコイドを取り外した穴からのぞくと、対物レンズセル後縁には、ある程度の厚みがあって、その部分を視認可能なことに気づきました。見えるレンズセル後縁なら、 接眼部から長い角材をレンズセルの後端に当てて木槌で打撃を加えてみたらどうだろうと思いつきました。レンズを直接叩いてしまうと大変なことになるのでしっかりとレンズまでの距離とレンズセル後縁までとの距離を確認しながら、プラスチックハンマーで角材をコツコツと叩いてみると、少しずつセルが動き始め、やっと分離できました。DSCN5545_R.JPG
DSCN5549_R.JPG
出てきた対物レンズセルをよく見てみると緩み止めのビスにつけてあった緩み止めの量が多くてレンズセルが鏡筒に固着していたことがわかりました。
DSCN5550_R.JPG
いずれにしても取り外せて一安心です。早速前と後ろからレンズを清掃し、わずかなカビ痕はありますが、50年分の埃と汚れをすっかり綺麗にすることができました。
DSCN5546_R.JPG

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。