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ミノルタXDをレストアする [ミノルタXDレストア]

ミノルタXDが好きでした。電池の持ちがよく、手になじむフォルム、優しいシャッター音、滑らかな巻き上げ、そして、新婚旅行で行ったローマの石畳で落として破損させた悲しい別れಥ_ಥ。その後、当時現行機種のX700に買い換えましたが、その乾いたシャッター音はあまり好きになれませんでした。
すけぞうさんのブログhttp://suke-zoo.blog.so-net.ne.jp/「迷走の日々」で、ミノルタXDのレストアが紹介されていたのをきっかけに、自分でもトライしてみることにしました。また、ネット上にあるXD-11(XD海外仕様)のrepair guideをダウンロードしてことに臨むことにしました。
まず、ミノルタ一眼レフジャンクカメラをYオクで落札しました。故障した電子カメラは人気がないので、6Kほどで、4台のXDが手元にやってきました。一躍、ミノルタXD長者です(;^ω^)。
内訳は、
1号機、ファインダー内LEDが点灯せず、バルブしか切れない、外観は良好
2号機、LEDは点灯するが、つねにオーバーに振り切れる表示、電子制御シャッターが同じ速度でしか切れず、ミラーアップしてしまう、外観は良好
3号機、LEDは点灯するが、つねにオーバーに振り切れる表示、ファインダー内のモード切り替え表示が故障し、シャッタータイムラグが大きく、ミラーの戻りが遅い、ときどきミラーアップしてしまう、ペンタプリズムルーフに大きな当たりあり。ミラーボックス カビあり。
4号機、ファインダー内表示が切り替わらず、LEDも点灯せず、OとBのみ切れる。ミラーの戻りが緩慢で、全体がカビまみれ。
でした。
あまりにも汚い4号機は部品のストック、もしくは構造確認のリファレンスとして残すことにして、いちばん程度のよくない3号機からレストアを始めました。
手順
1. フィルム巻き上げノブを、あめゴムをつかってはずします。ノブのテンションはつるまきばねでかかっています。その下にある真鍮の止めネジを外します。
DSCN3676_R.JPG
2. シャッタースピードダイアルを外します。
DSCN3672_R.JPG
3. フィルム巻き戻しノブを外します。
4. ASA感度設定ダイアルを外します。この下にある露出補正レバーのパーツを外します。各パーツの位置関係をきちんと記録しておきます。
DSCN3669_R.JPG
DSCN3713_R.JPG
5. ペンタプリズムカバー下、Minoltaロゴ下のプレートを外します。
6. カメラのベースプレートを外します。
7. マウント周りのエプロンを外します。この時、レンズ取り付けの指標となる、赤色のポッチを紛失しないように気をつけます。
8. アイピース左のネジ1本を外すと、上カバーが外れます。
9. ASAダイアルのストッパーを外します。
10. ASA感度設定および露出補正を行っている、抵抗体が現れます。しゅう動ブラシをはずします。
11. しゅう動抵抗体の接触面を清掃します。これで、LEDがつねにオーバー表示になっている症状が改善します。
DSCN3674_R.JPG
12. シャッターが同じ速度で切れてしまったり、ミラーアップしてしまうのは、図のメモリースイッチの接触不良もしくは、シャッターユニットのソレノイドの通電不良です。シャッターユニットのソレノイドにはシャッターユニットを下ろさないとアクセスできません。この個体はメモリースイッチの清掃で症状が改善しました。
DSCN3724_R.JPG
13. シャッタータイムラグは、レンズマウント横のセルフタイマー側にあるエアーダンパーの清掃でいくぶんかは改善します。
DSCN3679_R.JPG
この経験を糧にして、1号機、2号機もレストアしました。
1号機は、電池室の電極とふたを磨いたところ通電するようになり、LEDがつねにオーバー表示になる症状になったので、ASAダイアル下の抵抗部を磨いたところ正常に作動するようになりました。
2号機はやはりASAダイアル下の抵抗部を清掃し、メモリースイッチの清掃をし、空シャッターを切っているうちに、ミラーアップする症状も改善しました。
この3台の経験からいえることは、電子カメラの故障は、接点の清掃でかなりのものが復活しそうだということです。


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