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Theatis (Möller Wedel )をレストアする [双眼鏡]

eBayで相場よりもかなり安い金色のTheatisをゲットしました(8700円ほど)。
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Theatisという名前でゲットしたのですが、とどいたTheatisはZeissのものとはよく似ているけれども、様子が違うTheatisでした。程度はというと、レンズがくもっていますが、本体にダメージはないようで、崩壊しかけているケースもついていました。このケースのポケットには、パリのコンサートのチケット半券が残されていました(日時は不明)。25NFとチケットの価格が書いてあったので、新フラン(1960年以降)の時代までは現役で使用されていたようです。
調べてみると、このTheatisは、Möller Wedel製で、1920年から1928年にZeissに吸収合併される間に製造された製品のようです。Möller Wedelは、この期間にIF式のTheatisを製造しており、1929年からは吸収合併したZeissによりCF式のTheatisが販売されました。この双眼鏡はMöller Wedel時代の製品の中でも、プリズムの固定方法が、ボディ台座を研磨して光軸を整え、硬いフェルトのようなものでプリズムを押さえてあることから、そのなかでもかなり初期に製造されたものと思われます。製造番号56〇〇。参考ページ(http://www.binoculars-cinecollectors.com/html/body_ger_8a_theat.html)の23338の個体では、プリズム抑えに金具が使われています。
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シュプレンガー・レーマンプリズムが入っています。
Zeiss製のTheatisとの違いは、ピント合わせがIFであることと、対物レンズの口径がやや大きく、20mmであること(ZeissはCFで15mm、対物レンズにエキセンリングあり)です。対物レンズはアクロマートで、プリズム、ケルナー式接眼レンズともコートなしです。分解して磨いてみると、レンズ、プリズムともカビはなく、透明度はかなり回復し、実用可能レベルになりました。90年以上前の製品ですが、低倍率なので許容範囲が広いこともあり、光軸の再現性も良好でした。

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デスクトップPCをアップデートする [パソコン]

当方のデスクトップPCは、2010年に購入した、CPUが AMD Athlon Ⅱ640 、HDD 1TというBTOマシンです。当時としては、それなりに高スペックでしたが、寄る年波にはあらがえず、娘のノートPCのほうが高速な時代となってしまいました。
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最近ではCore i5、Core i3、Ryzenなどのマシンがリーズナブルに購入できますが、現状、大きな不満があるわけでもないし、長年使ってきたPCが粗大ごみになってしまうのは忍びないものがあります。現在、PCで行う最も負荷の大きな作業は2400万画素デジカメの静止画law data取り扱い程度なので、現状でもそれほど大きな不満があるわけではありません。また、Windows 10も32 bitなので、現在主流の64bitに移行するには、ソフトや9年分のデータを整理移行しなければなりません。現在使用中のオフィスソフトが新しいWindows10 64bitでは認証されない恐れがあります。ということで、マザーボードは現状のままとして、可能な範囲のアップデートを行うことにしました。古い革袋には新しい葡萄酒を入れず、中古の葡萄酒を入れることにしたわけです。
項目は、
1. HDDをSSDにする。
HDDだとノートンがバックグランドで作業していると、頻繁にHDDにアクセスするので、PCの動作が極端に遅くなるので、これを回避したい。また起動にも時間がかかるので、何とか早くしたい。起動に時間がかかると、メールの開封やBlogの見回りなどがつい疎遠になりやすいなど、明かな害があります。最近、240Gや500GのSSDは、価格が安くなっているので、好都合でした。ヨドバシ.comで、500GのSSDを8000円ほどで購入しました。
2. CPUを可能な範囲で、高性能化する。現在のマザーボードはsocket AM3なので、このソケットで一番高性能なのは、Phenom X6 シリーズになります。ということで、YオクでPhenom X6 1090を7000円でゲット。
3. 現在のメモリは4Gなので、スロットいっぱいの8Gにする。メモリは、やはりYオクで2G×3を1600円でゲット。無事認識し、メモリは8Gになりました。しかし、32bitのWindows 10は4G未満しか使用していないのを知り、後からその活用法を模索することになりました。
一番初めに取りかかったのは、HDDをSSDに換装することでした。ネット上にいくつもの記事がありそれを参考にしました。Ease US TO DO Backup Freeというソフトで、HDDのクローンを作りSSDに書き込みます。1TのHDDでしたが、使用範囲は300G以内なので、無事クローンを作れました。ただし、不良セクタがあるとセクタごとのコピーになるので、ソースとなるHDDと同じサイズのSSDが必要になります。当方のHDDは、幸い不良セクタがなかったので、500GのSSDにクローンを作れました。クローンを作ると、オリジナルのHDDは、バックアップとして残せるので、PCがクラッシュした時にも安心です。
SSDに換装したPCは起動が素早くなり、ノートンが作業中でも、レスポンスが落ちずに快適になりました。これだけで目標の大半は達成されてしまいましたが、CPUとメモリがあるので、さらに作業を続けます。
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つぎにCPUを交換しました。作業自体は特別な困難もなく終了。
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BIOSの設定変更も必要なく、あっさりとPCは起動し、Phenomも無事認識され、何の問題もなく動作しました。システム変更に伴うWindows 10の認証も要求されませんでした。ワード起動時に認証を要求されましたが、これも問題なく通って一安心です。
Atlon X4 640からPhenom X6 1090への変更で、その分高性能になったはずですが、SSDへの換装ほどの変化は感じられませんでした。
最後に、8Gに増設したメモリの使い道です。32bit Windows 10は3.25Gほどしか使わないので、増設した4Gが丸ごと管理区域外になってしまい、何の役にも立ちません。そこで、RAM disk として使用することにしました。
管理区域外メモリをRAM diskにできるソフト(無料)は、RAMDA、Buffalo Ram disk ユーティリティティー、Soft perfect Ram disk freeの3つしかないようです。しかし、RAMDA 以外のソフトは、1GまでのRam diskしか作れない(Soft perfect Ram disk free)、相性が悪くて管理区域外メモリを選択できない(Buffalo Ram disk ユーティリティティー)ということで、RAMDA一択となりました。ネットの情報を参考に、インストール、設定ができました。4GのRAM diskができたので、WindowsのTEMPファイル、Google Chromeのキャッシュ、未加工の撮影データなどを置くことにしました。
以上のお手入れで、PCは快適になりましたが、やはりSSD換装のメリットが一番大きいと感じました。
CPU交換とRam Disk設定では、おそらく高性能化したはずですが、体感できる変化はあまりなく、目標をやり遂げたという満足感の分だけ、このPCに愛着がわくという結果でした。総費用は、16Kでした。
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さらに現行のphotoshop elementsやSylkypixは、64bitのみに対応するということを知り、SATA電源を切り替えてHDD、SSDを切り替えるHDD切り替え器を取り付けて、500GのSSDに、Windows 10 64bitをインストールすることにしました。ふたつのSSDを切り替えて使うことで、順次、データや作業領域を移行してゆくことができます。こちらも滞りなく終了し、徐々に64bit版に移行してゆく予定です。


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