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ジャンク タムロンレンズで100均ルーペとファミスコをリファインする [カメラ修理]

カビ、くもりのあるタムロン70-210mmF4-5.6ズームレンズ(58A)ジャンク品のレストアを試みました。筐体はプラ製で、とても軽量でコンパクトなレンズです。前玉の裏側と中玉にカビ、クモリがありました。
前玉(凸レンズ、二枚合わせ)第2群(凹レンズ)第3群(凸レンズ)は、前方から取り外すことができました。前玉のカビは容易に除去できましたが、残念ながら、中玉のクモリは合わせレンズの中にあり除去不能で、貼り合わせ面の接着剤のクモリでした。再度組み立ててもカメラレンズとして使う気にはなれないので、分解したレンズユニットを再利用することにしました。鏡胴はプラ製ですが、レンズユニットはガラス製です。
たまたま、このレンズからルーペを作ったという記事を見かけたので、試してみることにしました。前玉ユニットが倍率4倍、第3群ユニットは12倍になるそうです。第3群ユニットのクモリは、強い光を透過する分には気になるけれども、ルーペとして目を近づけてみる分には支障ない程度です。ルーペとして使用するには、このレンズをホールドする枠が必要ですが、たまたま使用中だった、100均ルーペ1号
DSCN4577_R.JPG
と2号
DSCN4576_R.JPG
の枠がサイズ的に良さそうだったので、組み込してみることにしました。オリジナルのレンズを取り去ると、無加工でこの2つのレンズが収まりました└(^へ^)┘。ピント位置も問題なしです。
DSCN4571_R.JPG
100均ルーペ1号は、両凸単レンズがコート付きアクロマートレンズ(厚みから推測)に、100均ルーペ2号の両凸レンズ2枚合わせの光学系は、おそらく3枚構成(反射像から推測:後日分解したら3群4枚でした)コート付きの高級な光学系にリファインされました。視野周辺まで見え味も良好です。
DSCN4562_R.JPG
残骸となったレンズ筐体はプラ製でとても軽量ですが、ヘリコイドはきちんと動作します。何とか使い道はないかと思案したところ、ありました。30年物のファミスコの残骸(ファインダーに使っていた時期があり加工痕多数)と接続すれば軽量な400mm F6.6の望遠レンズになりそうです。
レンズ後方を分解して第4群レンズを取り去り、玉無しの状態にしました。この筐体とファミスコを、塩ビ管、49㎜-52㎜ステップダウンリング、49mmフィルター枠(反射望遠鏡のレデューサーに使用したクローズアップレンズ残骸)を利用して接続しました。無限遠が出るように調整し作業終了です。直進ズーム部分はおおまかなピント合わせに使用しヘリコイドを微調整に使用します。最短撮影距離は4mくらいです。実際のF値は反映しませんが、絞りも機能します。とても軽量なので、PKマウントをつけて、ボディ内手振れ補正機能のあるPENTAX K5の手持ちで使うことにしました。わずかに四隅がけられますが、まあ許容範囲です。
DSCN4573_R.JPG
DSCN4575_R.JPG
トラは死して皮を残し、ジャンクタムロンは死してルーペとリファインされたファミスコを残すことになりました。めでたしめでたし(*^^*)。

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